2006年03月12日

フランケン・ラブ

顔の縫い目が心の負い目
フランケン・ラブ
フランケン・ラブ
そっと優しくキスして
君を踏み潰したい

二人でいれば悲しみは1/2
二人でいれば喜びは2倍

誰もそんなこと信じちゃいないのに
フランケン・ラブ
フランケン・ラブ
本当はそんなこと信じちゃいないのに
フランケン・ラブ
フランケン・ラブ

本当のことを知るのは辛いね
嘘をつくより電話するより

花びらのように可愛くて
湖に投げただけさ
浮かぶと思った微笑んで
それなのに沈んでった

二人でいれば喜びは1/2
二人でいれば悲しみは2倍

誰もそんなこと信じたくないのに
フランケン・ラブ
フランケン・ラブ
本当はそんなこと信じたくないのに
フランケン・ラブ
フランケン・ラブ

そっと優しくキスして
君を踏み潰したい

−RUBBER SOLE「フランケン・ラブ」より−
posted by og5 at 16:23| 秋田 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | サルの歌詞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第3の呪い〜「インサイド・ディープ・スロート」

ドキュメンタリー映画「インサイド・ディープ・スロート」を大変興味深く観た。映像のつなぎ方や音楽がかっこよく、当時の空気感もとてもスタイリッシュだった。
リアルタイムではただ漠然としてしか捉えていなかった「ディープ・スロート」という一ポルノ作品が、何故これ程のスキャンダルを惹き起こし、また社会やカルチャー、そして人の意識に様々な影響を与えることになったのかを初めて知った。黒人の公民権運動が思ったより昔のことではなかったということにショックを受けた時と同じように、僕にはこれ等の騒動が70年代のアメリカで起こったことなのだということが驚きだった。

「ディープ・スロート」は、「パンドラの箱」を三つ開けた。一つ目は(アメリカ)社会にとっての、二つ目はリンダ・ラヴレイスやハリー・リームズ等出演者達とジェラルド・ダミアーノ監督を初めとする制作スタッフ及びその関係者達にとっての、そしてもう一つ最後がこの映画を観た観客達にとっての「パンドラの箱」である。
最初の二つがごくスタンダードな意味における「パンドラの箱」であるのに対し、最後の一つはかなり性格を異にしている。もちろん、この3個の箱は微妙に重なり合い、ある時は同じ一つの黒い口を開けていたり、またある時は一つの口から湧き出たカオスがそのまま隣りの口に吸い込まれて行ったりもするわけだが、観客達の箱だけは、常に彼等の完全なるコントロール下におかれている。つまり、開け閉めが自由なのである。

人間は、生まれて、食べて、排泄して、子孫を残して、そして死ぬ。この逃れることの出来ない運命の中にはタブーがある。それは、明け透けに言ってしまえば、「汚いことは誰かにやらせておけばいい」であり、戦争や死刑執行なども当然この中に含まれるだろう。これ等「汚い仕事」を誰かに任せ、彼等を「汚れた者」として意識の、そして社会の外へ追いやることで、僕達は自分の中の「動物」を無きものとして生きている。
「ディープ・スロート」の観客達は、映画によって開けられた「パンドラの箱」の蓋を閉めて、また彼等の日常生活に戻って行く。時々は、また開けてみようと思うこともあるかも知れない。だが、彼等自らがリンダ・ラヴレイスやハリー・リームズになるという可能性は、まず最初の段階で完全に否定されている。そして、その欺瞞は、多分どうしようもなく健康なことなのだ。

「インサイド・ディープ・スロート」は、文句無くカッコイイ映画である。70年代がそうであったように、ある種の高揚感を観る者に与える。しかし、同時に苦い塊りをその裡に置き去りにして行く。僕の裡にもある、このどうにも扱いに困る苦い石は、奇妙なことにやはり70年代に僕が置き去りにして来たものによく似ている。人は、矛盾なしでは生きられない。
映画のラストで、ジェラルド・ダミアーノ監督の娘が火のダンスを踊る。あの突拍子のなさと炎が眼に焼きついて離れない。
「ディープ・スロート」は、おそらく永遠に生き続ける「呪い」の映画である。

※「インサイド・ディープ・スロート」公式サイト
posted by og5 at 16:14| 秋田 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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