2008年10月19日

ラモリスの想い出

赤い風船/白い馬【デジタルニューマスター】2枚組初回限定生産スーベニア・ボックス赤い風船/白い馬【デジタルニューマスター】2枚組初回限定生産スーベニア・ボックス
パスカル・ラモリス, サビーヌ・ラモリス, ジョルジュ・セリエ, ヴラディミール・ポポフ, アルベール・ラモリス

角川エンタテインメント 2008-12-12
売り上げランキング : 427

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

アルベール・ラモリス監督の「赤い風船/白い馬」が、10月24日より三日間、秋田有楽町のシアタープレイタウンにて上映される。
「赤い風船」はもう20年以上も前に、秋田大学の学園祭で観た。ラモリス監督のファンで、当時所属していた映画自主上映サークルの会合でも、再三同監督の「フィフィ大空をゆく」をプッシュしたが、ついに叶わなかった。
「フィフィ大空をゆく」を初めて観たのはNHKのテレビ放映で、確か土曜の午後、ひとりきりの居間で、まだ中学生の僕は詩情あふれる映像にうっとりしていた。長年憧れていた映画だったので、自主上映が叶わないと決まった途端、しょうがないのでレンタルビデオ屋から借りて観たのだが、高過ぎる期待故かかなり退屈に感じられた。やはり映画館(映写機による上映)で観たかった。
ラモリス監督には「素晴らしい風船旅行」という作品もあって、老科学者と少年の気球による冒険旅行を描いている。この作品においてラモリスが採用した「ヘリヴィジョン」という撮影手法は、多分ヘリコプターから撮影するというだけの代物かと思われ、冒頭のクレジット・タイトルにはずっとプロペラの影が映っていたけれど、これもまたのどかで微笑ましい。
考えてみれば、「赤い風船」も「フィフィ大空をゆく」も、そして「素晴らしい風船旅行」も、全て「空を飛ぶ」ことがテーマあるいはモチーフとなっている。映像が音楽のように沁み込んで来る、広がって行く、あふれ出す。そして、そこに詩が生まれる。
24日が待ち遠しい。

※「赤い風船」の可愛らしい少年はラモリス監督の実の息子パスカルで、「白い馬」にも出演している。ラモリスにオマージュを捧げた「ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン」も同時上映される。
posted by og5 at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

演歌じゃない!!

映画「歩いても 歩いても」で、父(原田芳雄)が音楽の好みの問題でむきになり思わず声を荒げてしまうというシーンがある。夕食の食卓、嫁(夏川結衣)が、「(クラシックのレコードが随分ありますけど)他にはどんなジャンルの音楽をお聴きになるんですか?」と訊ねると、「まあジャズかな」なんて結構カッコつけて応えた後で、「でもカラオケで『昴』が十八番だそうじゃないか」と家族に茶化されて思わず怒鳴る、という展開。
その熱いひと言が「『昴』は演歌じゃないだろう!!」であった。

大いに笑ったが、しかし演歌も大好きである僕は同時に少し考えてしまった。谷村新司には何の恨みもないけれど、「『昴』を演歌だなんて言ったら演歌に怒られる」と逆に思ったのである。
家族にとってみれば「昴」も演歌も同じようなものというのがオチなのだろう。しかし、そもそも、「昴」の(多くはこの曲をカラオケで素人が歌う時の)カタルシスと演歌のそれとは全く別物である。つまり、立派過ぎるのだ。
立派じゃないのがいいところ。下世話なところがいいところ。だから、ここが演歌の「キャッチ22」で、実は馬鹿にされることをもって良しとすべきなのかも知れないな、と僕はふと考えた。

今では多くの演歌が(多分ひと頃のニューミュージックブームの影響を強く受けて)それ自体変質してしまっているようにも思われる。
元々流行歌は「世に連れ人に連れ」というくらいだからそれでいいのかも知れないけれど、ご立派な演歌なんてやっぱりあんまり面白くない。
頭の中に急に宮路オサムのニチャッとした顔が浮かんだ。
「殿さまキングス聴かせるぞ!」と相手もいないのに密かに呟く日曜の午後である。

エッセンシャル・ベストエッセンシャル・ベスト
殿さまキングス

ビクターエンタテインメント 2007-08-22
売り上げランキング : 145797

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ウラ・ベスト集~ブラジルウラ・ベスト集~ブラジル
殿さまキングス

Pヴァイン・レコード 2007-06-15
売り上げランキング : 208328

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
posted by og5 at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
with Ajax Amazon

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。