2008年08月15日

温故知新〜「彷徨」

彷徨彷徨
小椋佳

ユニバーサルJ 2006-10-04
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時々無性に昔聴いていたレコードが聴きたくなる。いいのか悪いのか(少なくとも高校生の頃に比べれば)自由になるお金もあるので、すぐに買ってしまう。
まあ、いいのであろう。
そんなわけで、今回は小椋佳がどうしても聴きたくなって「彷徨」を買った。

まず、圧倒的にこのジャケットである。「聴きたくて聴きたくて」と言っている割には音より先にビジュアルかい、という気もするが、いや、それ程にいいジャケットなのだ。
猫を抱く森和代の背景に後ろ向きにひとりの青年(おそらく岡田裕介)が佇むモノクロ(セピア色の)写真に「彷徨(さすらい)・小椋佳」の文字。裏面右半分を頬杖をつく森の顔のアップが占めているが、光が強く当たって輪郭の飛んだ感じがとても美しい。

さて、肝心のレコードだが、やはり「さらば青春」が素晴らしい。他の曲についても、ドラマ(青春物語)を連想させる何曲かはリリシズムにあふれたとてもいい曲だと思うのだが、それにしても現在の僕にはどうしても退屈に感じられてしまうのだ。
ただ、今回「さらば青春」以上に心惹かれたのが「この汽車は」、特にその歌詞であった(→☆)。
冒頭の「この汽車は機関手がいない」というひと言に始まり、行毎に次から次へと位相をずらしながら思いが移ろって行く。これは青春の自問自答であり、ある意味自動筆記のようなものかも知れないが、しかしそれは決して行方知れずに流れて行きはせず、「それでも走り続ける」自意識へと引き戻されるのだ。

シンプルでありながら聴く者に鮮烈なイメージを喚起せずにおかない「さらば青春」にも改めて強く心を動かされたが、「この汽車は」の歌詞の魅力に気付くことが出来たのが、今回の何よりの収穫であったと思う(→★)。

※当時、岡田裕介と森和代は、庄司薫の芥川賞受賞作「赤頭巾ちゃん気をつけて」などでも共演していた青春映画の(小)スター的存在で、他にも数本同じ顔合わせによる映画・TVドラマがあったはずである。
小椋佳はかなり後年になるまで素顔を人前に出さずに音楽活動を行っていたので、中には岡田裕介を小椋だと勘違いしている人もいたというが、僕は何故か小椋佳という人はきっと原田芳雄みたいな顔をしているに違いない、と思い込んでいた(「さらば青春」を聴く度に、どういうわけだかそう思った)。
ラベル:小椋佳 彷徨
posted by og5 at 15:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ogに何か起こったかと思ってましたぞ!きよみちゃんにもレスなしでさ。
岡田裕介懐かしいね。ポスト石坂浩二みたいな感じでしたよね。森和代?ん〜わからん。
Posted by Fuming at 2008年08月15日 16:59
>Fuming

お久し振りでやす。

森和代に関しては、僕も名前を忘れてて、今回改めて確認しました。
ショート・カットでやせぎす、おまけに目つきのちょっときつい、まるで男の子のような人でした。
同名のバレーボール選手がいるらしいです。
Posted by og5 at 2008年08月16日 09:46
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