2007年03月19日

初恋の丘

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由紀さおり 山上路夫 渋谷毅

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初恋の人はいったい誰だったのか、と何度考えただろう。中学生の頃、僕はもうぼんやりとそんなことを考えていた。高校の頃も、そして卒業して田舎の郵便局に勤め始めた頃も、僕はやはり時にそんなことを考えては、無駄に時を過ごしていた。

こんなことを思い出したのは、昨日ある人の夢を見たからである。
「初恋の人」は、夢の中で、僕と並んで何故か漫画を描いていた。彼女の描く物語とその画があまりにも素晴らしくて、僕は嫉妬している。でも、その嫉妬は半分尊敬の入り混じった複雑なもので、僕は夢の中でも彼女には好きだとなかなか言えずに、関係のないどうでもいいことばかり言っているのであった。

彼女は、僕の中学の頃の同級生である。彼女は、僕の「初恋の人」ではあるが、しかし本当の意味の初恋の人ではない。僕は、中学になるまでにも随分いろんな人を好きになって、そしてまた何度目かのある春にその人を好きになったのだ。
人は、多分「初恋の人」を作り上げるのである。その人その人の長い、あるいは短い時間の中で巡り合った何人かの人の中から、一番自分に相応しい、言ってみれば自分が求める物語に最もぴったりと隙間なく当て嵌まる相手を選りすぐって、そして思い出にするのだ。

「初恋の丘」というのは、由紀さおりの1971年のあまりヒットしなかったシングルである。大ヒット曲「夜明けのスキャット」が1969年、「手紙」「生きがい」が1970年の作で、吉田拓郎が作った「ルーム・ライト」をはじめ一風変わった由紀さおり独自の歌謡曲の世界が展開されるまでにはまだ2年ばかりを要する。
この曲の歌詞は北山修が書いている。
幼稚だった僕は、あまりリアルではなく深くもない北山修の歌詞に居心地のよさを感じていたのだが、今では同じその歌詞に普遍を感じている。

いつからあの人が僕の「初恋の人」として確定したのだろうか、と思う。
その後のいくつかの恋が、それまでとそんなに違っていたとも思わない。
だが、何かが過去になったのだ。
そして、僕は多分、それを正式な思い出として位置付けたのである。

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posted by og5 at 22:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お世話さまです。

初恋ですか?私もふと自分の初恋がいつだったのかと考えるときがあるのですが・・・・そこで質問です。初恋と言うのはどんな段階から初恋なのでしょうか?お店でその話題になるとホント人様々で・・・
Posted by 月見堂@MK at 2007年03月19日 23:00
ときめいた瞬間に恋に落ちてしまう。
でも、「初恋」というのは多分「観念」なので、その瞬間にはそうとは意識してなどいない。
だから、どんな段階から初恋なのかといえば、自分の中でそれを「初恋」と位置付けた時から、ということになるのではないでしょうか。
自分(あるいは自分の状況)を客観的に見てそう思った時、ということかな。
と、思います。
Posted by og5 at 2007年03月21日 21:42
そーなんですね。確かに「位置付け」はあるかもしれませんね。ありがとうございます。私の初恋は中学生かな?・・・
Posted by 月見堂@MK at 2007年03月21日 22:44
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