2008年02月26日

「走れコウタロー」考

何の脈略もなくある歌が心に浮かんで、ずっとリピートし続けるということがある。
今日は、小雨の帰宅途中、どうしてだか突然「走れコウタロー」がわいた。
「走れコウタロー」(作詞・池田謙吉、作曲・池田謙吉/前田伸夫)は、ソルティー・シュガーの大ヒット曲。今はもう手元にないけれど、中学生の頃はシングル盤も持っていた。
突然わいた「走れコウタロー」の歌詞は、僕を感動させた。というのも、コウタローが実は失敗してしまったのだ、と(呆れたことに今頃になってやっと)気付いたからである。

コウタローは、「スタートダッシュで出遅れる」し、「どこまでいっても離される」駄目な奴である。一応は「天下のサラブレッド4歳馬」なのであり、ハレのダービーにも出ているのだから、全くの駄馬というわけでもないのだろうが、圧倒的に分は悪い。
だが、「ところが奇跡か神がかり」なことが起こる。コウタローが「いならぶ名馬をごぼう抜き」し、「いつしかトップにおどり出て」しまうのだ。
どうやらコウタローに有り金の全てを賭けていると思しき「おいら」は大喜びだ。

走れ走れ コウタロー
本命穴馬 かきわけて
走れ走れ コウタロー
追いつけ追いこせ 引っこぬけ

しかし、いいことばかりは続かない。調子に乗り過ぎたコウタローは、何と「ついでに騎手まで振り落と」してしまう。
つまり、失格である・・・。

結果が全てだ、という人がいる。また、結果だけが全てではない、という人もいる。
前者が真実なら、コウタローはただのお調子者の馬の骨であるが、後者につきまとう「慰め感」もコウタローにはそぐわない。
コウタローははっきりと失敗したのだ。だが、多分歯をむき出しにして笑っている。
その無意味な元気が感動を呼ぶ。
この時、実は失敗自体が意味を失っているのである。

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ソルティー・シュガー

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posted by og5 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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