2008年07月13日

猫と語る

無人島に行ったらば、という話を猫としていた。
もちろん、ひとりと一匹で、というシチュエーションだ。
小さな小さな島。
よくひとコマ漫画などに出て来る、椰子の木がたった一本だけ生えている、そんな島だ。
だから、食べるものもほとんどない。
椰子の木には椰子の実がなっているが、お前は果物は食べないよね。

飢えに耐え切れなくなったら、僕はお前を食べるかも知れないよ、と告白する。
お前も僕を食べてもいいんだよ、と付け加える。
生きるためには人は食べるのだ。
生きるためには猫だって食べる。
だから、これは闘いになるだろう。
生きるための、壮絶な闘いだ。

でも。
お前は僕を食べないかも知れないね。
僕も、お前を食べないかも知れない。
だって、お前とはずっと一緒にいたからね。
それに、お前はあんまり美味しそうじゃないからね。
だから、いっそ二人で静かに死のう。
腹をグーグー鳴らして、椰子の木がたった一本だけ生えている、そんな島で。
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2008年06月30日

全国合唱コンクール秋田予選課題曲

ギバサをください
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2008年01月05日

フィンランドからの年賀状

謹賀新年


ムーミン
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2007年12月25日

筝曲教室

悲しい琴が
アルトの響き
開くか
和の拍子

嬉しい琴が
ソプラノ奏で
届くか
ハの調子

コロリンシャーン
コロリンシャーン

いろはにほへと ことならふ

お稽古帰りの
あの人は
優しい
目をしてた
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2007年11月12日

世界最小七不思議(の3〜お終い)

世界最小七不思議(の3)
同じ町内に住んでいるのに
一生会わない人がいる


世界最小七不思議(の4)
「ごっつんこ」後の
様子を見ていると
どうやら蟻も
悩んでいる

世界最小七不思議(の5)
昨日生きていた

世界最小七不思議(の6)
今日も生きている

世界最小七不思議(の7)
名無しのナナフシ
仕儀はギシギシ
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2007年11月10日

世界最小七不思議(の2)

次のポストで
投函しようと思うが
ポストの側を
通り過ぎる時には
葉書のことを
必ず忘れている
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2007年11月09日

世界最小七不思議(の1)

右手でも
左手でも
肩から回しても
脇の下から伸ばしても

届かないところが
痒くなる
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2007年10月28日

預けた鳩は

預けた鳩は
今何羽なのかと
突然訊かれた

鳩小屋なんか
もう2年と3月
見ていなかった

鳩は
きっと死んでいるだろう
僕が
君を忘れたように

預けた鳩は
卵を産んだか?
預けた鳩は
今でも飛べるか?

忘れた君が
クックルクックルと
小首を傾げる
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2007年10月17日

ルール

ルールとはいったい何だろう。
人は、ルールを破る者を手厳しく非難する。
しかしまた、時に人は、ルールを破る者をやんやと褒めそやしもするのだ。
破られても構わぬルールと、守らねばならぬルール。
その違いは何か。
いや、そもそも違いなどあるのか。

おそらく、ルールは、守るべきものだからこそ、破ることにも意味がある。
破ること自体に、元々意味があるわけではない。
だから、破るためには、守ること以上に「意味」が必要なのだ。
それは、(多分)、後からつけられた屁理屈でも、集団的勘違いでも構わない。
とにかく、「意味」さえあればいい。
その「意味」とは、「今あるルールを守る」ということに対するアンチテーゼだ。

ルールを守るなんてかっこ悪い。
ルールを守るなんて馬鹿げている。
ルールを守るなんて無意味なことだ。

しかし、ルールのない世界でルールを破ることは出来ない。
ルールを破ること自体が、実はルールの中に取り込まれている。

今あるルールに取って替わることが出来るのは、新しいルールだけである。
もちろん、新しいルールには「意味」がある。
新しいルールに到る混沌にも「意味」がある。
新しいルールたる「意味」も、新しいルールに到る混沌たる「意味」も持たない破壊は、単純に無意味である。

破壊が行われている正にその時、僕達は案外そのことに無頓着だった。
「意味」があるのかないのか、ぎりぎりまでニヤニヤしながら、あるいはどうでもいいような顔をして、ただただ推移を見守っていた。
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2007年10月11日

先を急ぐ人

朝、いつも僕を追い越して行く人がいる。
そんなに早足でもないのだが、スタスタと先を行く。
そして、角を曲がってすぐに見えなくなってしまう。

この前、夕方その人を見た。
もうすっかり日の暮れてしまった、いつも僕が彼を見失う辺りの小路から、ひょいと飛び出して来たのである。
ところが、僕の前を歩く彼の背中が、朝とは逆にどんどん近付いて来る。
そして、僕はとうとう彼を追い越してしまった。

彼には、朝、出勤を急ぐわけでもあるのか。
そして、夕方、帰宅を先延ばしにしたいわけでもあるのか。

僕には、出勤を先延ばしにしたいわけがある。
だが、まあ何とか毎日遅刻もせず会社に辿り着くわけである。
そして、一日の仕事を終える。

僕は、家路を、少なくとも彼よりは軽やかな足取りで辿っているらしい。
”ホーム”に向かって。
スキップはしないまでも。
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2007年09月09日

知らない自分

ホントの自分を探しに行こう
知らない町へ探しに行こう
知らない町の地図はあるかな
知ってる町の本屋で訊いた

知らない町ってどんな町かな
知ってる本屋で訊き返された
知らない町のことは知らない
知ってる町の名前答えた

知らない町
知ってる自分
知ってる町
知らない自分

ホントの自分を探しに行こう
知ってる町へ探しに行こう
知ってる町の地図を片手に
知ってる町の自分を探そう
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2007年08月13日

スパイ小作戦

首相官邸の電話機に補聴器を仕掛けよ。
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2007年08月09日

ハエと言葉

他にも人はいるのに
僕にだけとまる
ハエ

追い払っても
追い払っても

逆回しの
フィルムのように
僕の肘に
とまる

あなたは
もしかして
僕の死んだ母さんですか?

想いは
言葉の壁を越える
でも

それを呑み込む時
僕は「ゴクリ」と言う
あまりに
自然に

追い払っても
追い払っても

猿回しの
猿のように
ハエは言葉に
すがりつく
posted by og5 at 21:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 人間けだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月01日

無題

自分の
ことしか
考えられない

という才能がある
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2007年07月14日

かわいいコックさん

一匹のゴキブリがいた。
彼は、居候しているアパートの一室でテレビを観ていた。
部屋の主は、節電などお構いなしに風呂に入っている。
テレビ画面には、レストランで薄汚いネズミが見習いコックの代わりに料理をするシーンが映し出されていて、そのシチューだかカレーだか判らない鍋の中には、きっとネズミの毛がたくさん混じっているのだろう、とゴキブリは考えた。
彼の自尊心は大いに刺激を受けた。
ネズミに出来てゴキブリに出来ないわけがない。
実際のところ、彼には少々の自信さえあったのである。
仲間内では、彼はグルメで通っていた。
他のみんなが添加物の入った生ゴミを美味しそうに食べているのを横目に、彼はたいていいつも腹を空かしていた。
彼は痩せたゴキブリだった。
だが、それが彼の誇りでもあった。

ある日、チャンスがやって来た。
部屋の主が、珍しく鍋の蓋をちゃんと閉めないまま寝てしまったのである。
彼女はあまり料理が上手ではない。
というか、興味がないのだ。
だから、いつも一味足りない。
それは、この部屋に住むゴキブリ達の一致した意見でもあった。
今日のカレーも、やはり何処か気の抜けたような匂いがしていた。
「俺ならこのカレーをグンと美味しくすることが出来る!」
と彼は仲間達に豪語した。
誰も取り合わなかった。
しかし、そんなことで彼はめげない。
ネズミにさえ出来ることを自分達ゴキブリには不可能だなどと考えている連中を気にかける必要などない。
今に見ているがいい、と彼は触角を動かしながら、手足をスリスリと翅に擦りつけた。

翌日、この部屋に住むOLは、カレーに火を通そうと鍋の蓋を持ち上げた途端悲鳴を上げた。一匹のゴキブリが、カレーの中で死んでいたのである。
もちろん、カレーは全て捨てられた。
まだ給料日前だったから、彼女はたいそう腹を立てた。
posted by og5 at 17:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 人間けだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月10日

「ジブラルタ生命」の
看板を見ると
いつも心の中で
そっと
くっつけてみる

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2007年05月23日

曖昧な「ときわ荘」

牛島商店街に
コーポ藤本A
という
アパートがある

ドラエもんなのか
怪物くんなのか

ちょっと悩む
posted by og5 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 人間けだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月06日

光る風

はげていた
いつか知らずに

はげている
いまも自然に

はげていく
もっと確かに

でもね
悪いことばかりじゃない

無意味にかいた
お皿の汗に
五月の風が
さざ波を立てる

健髪者には
この喜びは判るまい
posted by og5 at 09:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 人間けだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月29日

威風堂々

神保美喜
posted by og5 at 20:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 人間けだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月25日

探し物

探し物をしています
「FANCL(ファンケル)」の「E」です
もしかしたら
洗面台のパイプの
あの曲ったところに
「ヨ」になって
引っかかっているのかも知れません
posted by og5 at 19:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 人間けだもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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